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ロンドン音の木音楽教室ブログ

1年以上
ジョセフ・レヴィーンというピアニストがBasic Principles in Pianoforte Playing(ピアノ奏法の基礎原理)という本で、「記譜(読譜)に関する知識は、はじめのレッスンで徹底的に教えこまなければならない」といい、読譜に関する重要性を説いています。音楽家、特にクラシックの音楽にとって読譜力はもっとも大切な能力の一つです。

しかし、現地校等で楽器のレッスンをされてきた生徒を受け入れることがありますが、そのほとんどの生徒に共通して言えるのは、基礎的技術の欠落と、読譜力の致命的な弱さです。何年も楽器をやっているのにもかかわらず全く音符が読めない、たった数小節の単旋律を読んで理解するのに何週間もかかることさえあります。曲はなんとか弾けますが、微妙な差異があることが多いです。楽譜がよめないので、間違いは指摘してもなかなか理解できず直せません。学校のレッスンでは、先生が弾くのを何度も見て真似をする、というようなやり方でやっているのでしょう。

OTONOKI音楽教室では、初心者の生徒にはあらゆる手段を用いて、まずは楽譜を読めるようになることを目指しています。非常に初期の段階において、音符を使わず耳から入るのは音楽に親しむという意味ではある程度有効ですが、どのみちある時点からは楽譜を導入して行かなければなりません。はじめからやっても後からやってもおなじ、後からはじめればうざったく感じるだけです。

誤解を恐れずに言えば、クラシック音楽は楽譜上にてデザインされた音楽であり、したがって楽譜がコミュニケーションの中心に据えられています。クラシック音楽をしているのに楽譜が読めないというのは、文字が読めないのに文学をやったり、数字をしらずに数学をしているようなものです。それは可能かもしれませんが、長い人生においては計り知れないほどの圧倒的な損失になるでしょう。

楽譜を読むことは、実際注意深く訓練するならば、それほど難しいことではありません。すこしの忍耐を通して読譜力が高まれば、曲を仕上げる速度もあがり、たくさんの様々な作品に触れる事ができます。自分自身で新しい作品を探求することもできます。誰の力も借りず、楽譜を通して作曲家たちと直接に対話できるわけです。それがさらに豊かな音楽性を育むことにつながるでしょう。

— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
1年以上
最近、教室に通う女の子のギターの生徒が、母の日に自分でギター曲を作ってプレゼントをしたという話を聞きました。ギターのコースでは、演奏の課題と合わせ、主に楽譜の読み書きに親しむという目的で、作曲を宿題にさせている生徒が何人かいます。その女の子もそのひとりでした。彼女は最近になって、ようやく少し楽譜の読み書きが分かってきたばかり、だからおそらくプレゼントされたお母さんにとってもそうだと思いますが、教える私にとっても思いがけないサプライズでした。そのように積極的に自分のまなんだ技術を使ってくれることはとても嬉しい事です。何かをするためには、経験の量はあまり関係ありません。長い間やっていて、知識や技術をもっていても何も出来ないひともいますし、はじめたばかりで、まだわずかなことしか知らなくても、そのすこしのものをくみあわせて面白いことをする人もいます。そこにはとても大きな差があると思います。音楽をすることは受け身でなく、自分ではじめること、自発性がもっとも大事なことの一つではいでしょうか。




1年以上
ピックで弾いたほう(フラットピッキング)がよいでしょうか?指で弾いた方(フィンガーピッキング)がよいでしょうか?という質問を受けます。クラシックギターでクラシック音楽をする場合はフィンガーピッキング以外の選択肢がほとんどありませんが、アコースティックギターやエレキギターの場合は奏者のスタイルや音楽的志向によって選択することが可能です。今日は、フラットピッキング、フィンガーピッキングの2つの奏法の違いについて、少し考察してみましょう。

フラットピックの場合、実際上、一度に保持できるピックは一つだけです。したがって、一度に弾弦できるのは一つの弦、あるいは隣同士の弦に限られ、その場合僅かな時間的ずれが生じます。単旋律を弾いたり、ストラミング等には使えます。ピックは素材や形状が様々あり、それによって音色や演奏特性が大きく異なります。一般的には、指に比べて細い音色になる傾向があり、ノイズ(ピッキングノイズ)を含んだシャープなアタックを伴います。単旋律をとにかく速く弾きたい場合や、音色を均一に揃える点では、指に比べてコントロールが容易です。

フィンガーピッキングでは、4本の指によって、複数の弦を同時に、独立にコントロールできます。また、離れた弦を同時に弾く事ができます。単旋律は勿論、複旋律も演奏出来ます。アルペジオはフラットピッキングに比べて簡単です。ストラミングも可能です。爪の入れ具合で音色を調整出来ますが、ピックに比べると若干ソフトなアタックになります。良いことづくめの様ですが、デメリットとしては、十分にコントロールするためには、フラットピッキングよりもより多くの訓練が必要です。

もう一つ、ピックを持ちながら他の指も弾弦に参加させる、ハイブリッドピッキングというのがあります。離れた弦を同時に弾く事ができる等、フィンガーピッキングの利点を幾つか利用できます。ただし、フィンガーピッキングに比べて使用できる指が限られるという意味では、少し自由度が減ります。また、ピックと指では大きな音色差が発生するために、それぞれに音楽的に違った役割を分担させるのが良いかもしれません。

私自身(小嵐)は、自分が必要とする事はほとんど指だけで足りているため、現在ではギターの種類にかかわらずほとんどフィンガーピッキングしか使用していません。ただし、たまにピック独特の細くシャープなアタックの音色が必要な場合や、特殊奏法の際にはフラットピックを使用しています。

このギターの時はフラットピッキング、別のギターの時はフィンガーピッキングというように特に決まったルールはありません。各自に必要なスタイルや音色を考慮して選択するべきでしょう。




— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)

1年以上
ウクレレにはどうしても、その起源であるハワイや、漠然とした南国のイメージが伴いがちのようです。体験レッスンでは「ウクレレだと、やはりハワイアンを弾かなければいけないのでしょうか…?」という質問をいただくことがありますが、そんなことはありません。こんにち、ギターがスペインのレパートリーに縛られていないように、ウクレレもハワイアンに縛られず、楽器の持つポテンシャルに従って、様々なレパートリーやスタイルに手をのばすのが良いのではないでしょうか?

さて、そのようなウクレレのレパートリーの可能性はまだまだ未知数であり、さらに探求される余地があると思っています。私自身も実際に、ウクレレでどのような物が弾けるのだろうかと、様々な曲を編曲したり作曲したりしながら、日々試行錯誤しています。最近行った編曲の中には、バロックギターの曲、ブルガリアのダンス、アゼルバイジャンの民謡、日本の歌謡曲、クラシックなど、実際に手をつけてみる度に、思った以上に様々なスタイルやジャンルの音楽をウクレレで演奏可能であることに気づきます。そしてウクレレには、ギター等とは違った、独特の音の配置や重ね方の可能性があり、非常に興味深いです。

ウクレレを学んでいる方には、それぞれが興味を持っている音楽にどんどん挑戦できるようになって頂ければと思います。そして私達もまだしらない音楽を持ってきてくれる、そんな方が現れると嬉しいですね。

— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)
1年以上
年明けから教室のテーブルの上に、ドラえもんの漫画「楽ふがよめる」と「ピアノと歌がじょうずになる」の二冊を置いています。もう既に読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ドラえもんが音楽について解説をするという物です。漫画という親しみやすい体裁とは裏腹に、実は内容的には結構専門的、本格的なものになっています(専門的ではないと帯には書かれていますが)。実際子供というよりは、むしろ大人のかたにオススメできるかもしれません。

「楽ふがよめる」の方は、内容的にはセオリー(楽典レベル)の結構な部分をカヴァーしています。階名や音部記号の歴史など、大人の方でもよく知らない方も結構いらっしゃるかもしれませんね。

「ピアノと歌がじょうずになる」の方は、ピアノの指の動かし方だけではなく、伴奏付けや様々な作曲法等、創作への足がかりとなるような内容も含んでいます。これを読んですぐに実践できるのかはわかりませんが、実際非常に「使える」ものを含んでいます。何故かホーミーの原理についての解説など、時々主題からちょっと話を広げすぎているような気もしないでもないのですが、音楽の様々な事柄についてとりあえず触れるきっかけになるという意味ではよいのかもしれません。



ロンドン音の木音楽教室ブログ

作者:otonoki

ロンドン音の木音楽教室ブログ

北ロンドン・フィンチリーにある音楽教室 (ピアノ・ギター・ウクレレ)、OTONOKIのブログです。

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